忍者ブログ
今年はもう少しまめに更新します…
[5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

前回は、リョーマと不二との対照について書きました。
今日は、リョーマについて少し書いてから、不二の話に繋げたいと思います。
不二のキャラクターのありようというのは、リョーマというキャラクターと密接に関わっていると感じるからです。

リョーマという主人公は、相手が不二に限らず、基本的に他人の影響を受けにくいキャラクターとして描かれています。
しかし、これは少々不思議なことです。
通常、スポーツ漫画の主人公というものは、挫折を繰り返しながら、ライバルとの出会いを通し成長していくものだからです。
一方、リョーマについては、挫折というものが不思議なほど描かれません。
何しろ公式戦負け無しのキャラクターです。
例えば、作者が影響を受けたであろう80年代スポーツ漫画のスーパー主人公、天才大*翼でさえ、故障による挫折、いわゆる心が折れる瞬間を経験しています。
しかし、リョーマの場合、父親以外で唯一敗れた相手である手塚との一戦にも、その描写に挫折感はあまり伴いません。

挫折と、努力、その果ての栄光、という、スポーツ漫画独特のカタルシスを伴う一種泥臭い展開に、肝心の主人公リョーマはほとんど関わってこないのです。
しかし、読者は、テニ*リの中でそれらを味わうことができています。
それは、他のキャラクターが主人公のそうした役割を肩代わりしているからです。
挫折、努力、栄光、というキーワードが最もぴったりなのは、おそらく青学ゴールデンペアの二人でしょう。
物語前半で負けてばかりの二人ですが、そういう役割なのですから仕方ないのです。
他校にも宍戸など、そうした役割を担うキャラクターがいます。
このように、従来の主人公に期待される役割を多くのキャラクターが少しずつ担っています。
不二の、「なぜ勝たなければならないのか」という煩悶も、本来なら主人公が担うべきものなのです。

ところで、この、不二の問いに答えはあるのでしょうか。
私はこの問いというものは、答えがないもの、しかし問い続ける意味のあることだと思っています。
不二のこの問いは、言うなれば自分探しというような性質のものではないでしょうか。
自分を見せたくない彼は、本当は何も見せようがないのではないでしょうか。
なぜ勝たなければならないのか、なぜそれに意味が見出せずともテニスがしたいのか、何もかもが茫洋としているのではないでしょうか。
この問いは、「 なぜ生きなければならないのか」という、青春期独特の問いと同じ性質のもののように思えます。
この問いには、誰の人生においてもおよそ明確な解答は与えられないものです。
解答はなくとも、問い続けることをしなくなれば、おのずと解決する性質の悩みだからです。
結果には意味はなく、考え悩むという過程のみに意味があるのです。

前回も書きましたが、この不二の悩みはスポーツ漫画の登場人物には少々不似合いなものです。
私は、しかしここにこそ、テニ*リの新しさがあると感じます。
テニ*リはスポーツ漫画なのか、というのは冗談混じりであるいは揶揄としてしばしば語られますが、むしろスポーツ漫画を超えたものなんだと解釈できないでしょうか。
主人公が所属する学校の名前にあるように、作者が描きたかったのは青春そのもので、テニスは題材にすぎないのではないでしょうか。
だから、不二が抱くような、スポーツマンらしからぬ悩みも内包できるのではないでしょうか。
リョーマの対照として不二のキャラクターが提示されつつも、物語のセオリーを無視して不二の悩みが解決しないのは、解決しないことが青春の真理だからです。
また、一見スポーツマンらしからぬ不二の悩みは、実は青春期にはすべての人々が多かれ少なかれ抱くものです。
テニスのリアルから乖離したとしても、青春のリアルからは乖離していない、テニ*リとはそうした作品だと、私はとらえているのです。

わー長くなりました、まだ続くかもです笑。
リョーマについて書き残しがあるので、余力があれば書くかもしれませんし書かないかもしれません。
ではまた〜

拍手

PR
こんばんは。
週末が早く感じます、連休っていいなあ〜
今年は震災の影響で夏休みが少ないのです。
学生より私の方が休みモードですよ。
きっと英二も年がら年中休みのことを考えてますよ、きっと。

読みましたのご報告、ありがとうございました!
20日 21時、21日 13、14時

どうでもいいけど、一週間も前に読んだSQの「あくと兄さん」つーのが、今更ながら気になります。
どうでもいい設定だったりして。

ではでは、週末まであとひと頑張りしましょ〜

拍手

不二は、英二に対するアンチテーゼということを前回書きました。
今回は、不二がリョーマに対するアンチテーゼでもあるという話を、途中までになると思いますがいたしますね。
まあ、でも全て私の主観にすぎません、そういう考え方もあるのね程度に受け止めてくださいませ。

不二というキャラクターを知ったばかりの頃、私には一つの違和感がありました。
それは、ゲームに対する執着心の無さという設定から来るものでした。
なんだってこの子はこんなこと考えてるんだろう、と単純に疑問に思いました。
しかし、そのうちそれも「当たり前のこと」になってしまいました。
「当たり前のこと」になったのには、今考えればそれなりの理由がありました。
その後、みゅを観劇するようになり、不二が他のキャラクターの比でないほどの難役であると感じました。
その辺りから、不二というキャラクターの不思議さを再び考えるようになりました。

私はある時、これまでのスポーツ漫画、それも少年誌のスポーツ漫画で、勝利することの意味に疑問を持ち、勝利に執着できないといったキャラクターがいただろうかとふと考えたのですが、思い当たりませんでした。
そういうキャラクターがいたにしても、非常に珍しいことなんではないだろうかと思ったのです。
なにしろ普通に考えて、運動部に不二のような発想の少年はいないでしょう。
いるとしたら、文芸部か、哲学研究会でしょう。
だからきっと、それまでのスポーツ漫画には、そうしたキャラクターは登場しなかったのです。
ただ単に、リアルに存在しないから。

しかし、不二の悩みというのは、格闘系または戦闘系の漫画、アニメにおける登場人物が持つ悩みの一種の典型です。
某ガンダムの主人公や登場人物が抱えている悩みといえば、わかりやすいかもしれません。
それをスポーツ漫画の登場人物である不二が抱えているという点で、私は違和感を持ったわけです。
しかし同時に、既視感のある悩みだけに、次第に慣れていって「当たり前のこと」になったのだと思います。

では、なぜ、不二というキャラクターがテニプリという世界に存在するのか。
そのことにも、また大きな意味があると感じます。
その一つが、主人公、リョーマとの対照です。
「あんたはどうあれ、俺は上へ行く」というのが基本スタンスの主人公。
「上へ行ってどうするんだろう、それに何か意味があるのかな」と思っている不二。
対照的な二人がいれば、そこに対立が生じるのが、通常のセオリー通りの物語。
しかし、テニプリはそれらとは異なり、主人公は影響を受けず、不二もひたすら一人で葛藤を続ける。
不二は、リョーマのアンチテーゼではあるけれど、様相は普通の物語の枠には収まらない。
ゆえに、一見して、二人の対照は目立たない。
けれども、不二というキャラクターの、テニプリの世界における重要性というのは揺るがないものと私は考えています。

長くなりましたのでこのへんで。
またつづき書きます。

ではまた〜


拍手

こんにちは、連休の間にすっかり夏休み気分になってしまいました。
今週気分を上げて行くのが大変です!

サイト放ったらかしの間に読みましたのぽちぽちご協力ありがとうございました!
16日 1時、17日 22時、18日4,13,15時

休みつつも、「ジャスミン〜」をどうしようか考えてました。
主には人称の問題です。
何人称にしようかというヤツですね。
ともあれこれは結論が出て、同時に構成もできた感じですけど、この話オチがないというか、落としどころがわかりません。
今週ウィークディを中心に書いて行きたいんですが、どうなることやらです。
たぶん、オチがないまま上げることになるんでしょう。

ではでは、台風が近づいてきていますので、気をつけて。
今週も頑張りましょう。

拍手

こんばんは〜
SQの今月号と、先月、今月発売のペアプリと続けて読みました。
SQは、大石がアレを醸し出していた件。
読んでて「にゃー...」と言ってしまいましたよ、ちょい複雑な気分ですよ、誰相手でも自由自在ですと。
まあ、でも大石登場は素直にうれしいです。
手塚は当分出て来ないだろうなあ。

ペアプリは、先生のインタビュー読んで、そうだったのか!というのがありました。
中1のリョーマの目から見ると、すっごく大人に見えるはずだから、という理由で手塚やら真田やらがあんなに老け...大人っぽく描かれているんだそうです!
って、これ既出??
私は知らなかったので驚いた、奥が深いな〜(後付けじゃないですよね?笑)

あまりに忙しかったので、もうすぐ連休ということに今日気がつきました!
週末まであと少し、がんばります!
ではまた〜!

拍手

カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
caanan
性別:
女性
自己紹介:
「ななばんめの星」とゆーサイトの更新情報や御礼などを書いています。
バーコード
ブログ内検索
最古記事
P R